安心と不安と…小学生の子供がADHDと診断された体験談

子供がADHD(多動タイプ)と診断!他の子と違うという不安から前向きになるまで…Aさんの体験談

Aさんの子供Bくんは、1歳になる前から立って歩けるようになり、常に動き回るとても活発な男の子でした。
落ち着きは少々ありませんでしたが、話もきちんとできるうえに家族の言っていることも理解できていました。
行動を見ていると、優しさが垣間見えることもあったので、Aさんは、「生まれもった性格だろう」と考えていました。

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トラブルの絶えなかった幼稚園時代

ところがです。3歳になって幼稚園に入ってから、Aさんは驚くことになります。
幼稚園の連絡帳に、

  • またお友だちを蹴ったり叩いたりしました
  • またこちらの話を聞くようすもなくおしゃべりを続けています
  • また勝手に外に飛び出して、教室からいなくなりました

など、Bくんが起こしたトラブルについて、ほぼ毎日書かれる日々が続いたのです。実際、Bくんは、幼稚園でやたらと動き回ったり、お友だちが遊んでいる玩具を突然取り上げる、順番待ちができない、などといった行動をしていました。
また、そんなAさんとBくんを見て、「親のしつけができていない」とレッテルを貼られ、悔しい思いをしたこともあります。

学校入学…周りに溶け込めないわが子

小学校に入学しても、Aさんの気は休まりません。Bくんが他の子と同じように小学校生活を送れるか心配でたまらないのです。

小学校入学後初めての授業参観日のこと。
担任の先生が質問し、分かった人に挙手をするよう求めていると、そのたびに、「はい!はい!」と大きな声で叫ぶBくん。
先生が少し静かにするよう注意すると、注意された直後は、「わかりました!」と勢いよく返事をします。けれども、先生が再度質問すると、先ほどのように、「はい!はい!」と大きな声で何度も繰り返します。座っている時も、いかにも落ち着きのない感じで、ずっとごそごそもぞもぞ体を動かし、静止することがなさそうです。

児童精神科外来へ

母親のAさんがどんなに注意したところで、落ち着きのないTくんはそれを直そうとする気配がありません。
限界を感じたAさんは、近所にある発達支援センターに相談をしました。
すると、「児童精神科外来」の病院を紹介され、診察を受けることになったのです。
児童精神科外来のお医者さんは、母親であるAさんとBくんに、幼稚園~小学校の間に起こったことや、現在悩んでいることなどを聞いてきました。
Aさんは、お医者さんに尋ねられたことに答えながら、「私のしつけがなっていないせいかも知れません。」と、何回も自責の言葉をつぶやいていました。
Bくんはというと、最初は、お医者さんから尋ねられたことに答えていました。けれども、時間が経つにつれて、落ち着きがなくなり、しまいには診療室を出たり入ったりするようになっていました。

お医者さんは優しくこう言いました。
「Bくんに関しては、ADHDの可能性が充分にあります。決して、しつけが悪いとか愛情が不足しているとか、そんなことが原因ではないでしょう。親が悪いわけではありません。ましてや、お子さんが悪いのでもありませんよ。ADHDは、脳機能のバランスがちょっととれていないことから起こるんですよ」。

その後、数回の診察・検査を行いBくんは、お医者さんからADHDと診断されました。「今後は学校の先生からも詳しい情報を送っていただき、日常生活がもっともっと楽しくなるにはどうしたらいいか、対策を考えましょう」。お医者さんは、そうアドバイスしてくれました。
Aさんは、自分の育て方に問題があったと考え、自責の念に囚われていましたが、ADHDのことを知って少しですがほっとしたそうです。その反面、Bくんが他のお友だちとはちょっと違うのだと思うと不安で、複雑な気持ちになったといいます。
それでも、ADHDに関する説明を聞き、特徴や対処法を学ぶことで、Bくんの突発的な行動にも落ち着きを持って対応できるようになりました。

ずっと孤独に悩んでいたAさん。児童精神科外来に相談することで、ADHDに関して前向きに考えることができたようですね。

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