ADHD(注意欠如多動性障害)の子供への親御さんの10の対策

ADHD(注意欠如多動性障害)の子供の特徴は

  • 反抗的(言うことを聞かない)
  • 攻撃的感情の起伏が激しく短期で怒りっぽい
  • 抑制が効かない(手に負えない)

といった3点に集約できるでしょうか。ADHD(注意欠如多動性障害)という病気であるとされる迄は、どうしようもない子供たちだと片付けられていました。

20世紀前半になって漸く、研究者たちはADHD(注意欠如多動性障害)の原因が脳にあると考え始めたのです。該当する子供たちの脳の一部は通常よりも小さいと判明しました。

筋肉の動きを司り、活動が必要な時や休むべき時に筋肉に命令を出す働きの大脳基底核の働きが悪く、過剰な筋肉の動きを阻止することができない為、通常なら、座っている時に手足を動かす必要は無いにも関わらず、ジッと座っていられない事が分かりました。

脳内の刺激が不足しており、それを補う必要性から、刺激を得る為の衝動を抑える事が出来なくなって、絶えず動き回ったり、感情を行動で表現したりするのです。脳の働きが普通の子供と違うという点を理解する必要があります。

理解出来れば、改めて、子供に対する思いやりが生まれ、子供への接し方を見直すための忍耐強さと意欲も出てくるのではないでしょうか。

ADHD(注意欠如多動性障害)の子供には、通常の子供に対するよりも、多めに注意をし、様々な便宜を図る必要はあります。これは視力の悪い人が眼鏡を掛けてその視力を補うのと同じ事で、注意をし、便宜を図る事で、皆と同じ様な日常生活を送ることができます。

子供のADHDの治療法~薬の服用と療育~

 

 

具体的には、どういった点を注意すれば良いのかといった対応等をご説明します。

  1. 子供の良い生活習慣の形成を目指す為に、お家での日課を作成して生活環境を整えてあげます。作成した日課は、貼り出して、子供によく分かるようにします。学童期の子供の場合は、日課に子供の苦手な宿題の時間を必ず組み込んでおきます。
  2. 作業を細分化します。ADHD(注意欠如多動性障害)の子供は例えば、乾いた衣類を片付けると指示されても、とまどってしまいます。ハンカチをハンカチの引き出しに入れる。靴下を靴下の引き出しに入れる‐といった具合に細分化する事ですべき事を理解します。
  3. 整理整頓をさせます。といっても、ADHD(注意欠如多動性障害)の子供には相当難しいので、色で分類したり、絵や写真を貼って表示したりして収納場所を分かりやすくしてあげると、理解もするし、実行に結びつきます。
  4. 指示命令を出す時には、必ず子供の注意を引くように気をつけます。気が散っている様であれば、指示を与える前に、ボールを軽く投げて、注意を惹きつけては如何ですか。何回か軽くキャッチボールをして、伝えたかった指示命令をすると受け入れられ易くなります。
  5. 脳が求める刺激は運動からも得られるので、ADHD(注意欠如多動性障害)の子供には運動をさせるのも良い方法です。手に負えない行動も少しは改善が期待できます。武道やスイミング等に通わせたり、公園のブランコに乗らせたりする事が良い方向に導きます。
  6. 子供に注意する時には、好ましくない行動の結末を子供が予測できるように、ブレずに一貫性を持って対応します。供に対する親の反応が常に同じでなければ、子供の行動は改善できません。子供の行動を変えるには、親がそれに対して同じ反応をする必要があります。
  7. 主導権は常に親の方にあるということを問答無用で子供に理解させる必要があります。下手に子供と口論になると、親と自分は同等だと勘違いし、口論に勝てるかもしれないという期待を抱かせてしまいます。常に主導権を握らねば、対処に苦慮する事になります。
  8. 子どもの「危険な行動」や「やってはいけない行動」を止める為には叱るのではなく、「タイムアウト」を用いる。このタイムアウトであれば、間違った行動と懲罰が直結するので、子供にとっても理解し易いという利点があります。懲罰と言っても、数分間の自由を奪われるだけなので、タイムアウトやタイムアウトの警告で育てられた子供は「やってはいけない事をすると、好きなことをする時間が奪われる」と考え、自尊心の低下には繋がりません。にも関わらず、かなり効果が有ります。「危険な行動」や「やってはいけない行動」をした際に、叱られて育った子供は「自分はダメな人間だ、価値がない、罰に値する存在だ」という考えが植えつけられ、自尊心の低下に繋がります。将来の鬱病や自殺のリスクにもなりかねません。
  9. 注意をした後や、タイムアウトした後は、直ぐに許して子供には、本当は良い子で大好きだという事をシッカリと分からせます。但し、悪い事をしたらその責任を負うのは当然である事も折に触れてシッカリと伝え続けます。
  10. 公共の場での子供の行動を予測し、予めにどうするか計画を子供と一緒に立てます。その際の飴(ご褒美)と鞭(懲罰)も子供と一緒に考えて、その計画を子供に復唱させます。親が勝手に言うのではなく、一緒に決めた事なので、子供の理解も得やすいです。

ADHD(注意欠如多動性障害)の子供への対応の秘訣は、子供の脳の機能をサポートする生活の基盤を構築することです。思いやりや理解や許容の心が大切なのは言う迄もありません。愛情を注ぎ、問題行動を起こしたら、即座に分かり易く罰則を与える事が大切です。

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